[2000.05.07]
  グヌーテラの道先


 ▼Gnutella porn surfers exposed(ZDNet News)【英語】
  http://www.zdnet.com/zdnn/stories/news/0,4586,2561681,00.html


 万能の道具は,万能さが仇となる。諸刃の剣と,なる。どんな道具も使う人間次第。道具には,悪い道具もよい道具もない。あるのは,悪い知恵持つ人間だけ。自由に進化することが許されているグヌーテラは,どんな道を進んでいくのか。その道先は,まだ,見えない。

 音楽ポータルサイトのZeropaid.comは,グヌーテラのサーバー上に児童ポルノらしきファイルを置き,そのファイルをダウンロードした人のIPアドレス,ドメイン名,時間などを公表するウォール・オブ・シェイム(Wall of Shame・恥の壁)を開設した。これによってグヌーテラが浄化してくれることを望んでいる。だが,苦情も多く寄せられており,また,これはメインのグヌーテラネットだけで,個別のネットワークを監視することはできない。

 ウォール・オブ・シェイムのページでは,グヌーテラやナップスターで接続してくる人のIPアドレスなどを知るためのツール「スパイスター」のダウンロードもできるようになっている。掲示板には,「young.jpg」や「preteen.jpg」「teen.jpg」というファイルをDLしている人がすべて児童ポルノを探している人とは云えない,という意見も書き込まれている。が,この「恥の壁」の公開を続けるべきかという投票では,「続けるべき」が7割を超えている。これには,児童ポルノに対する批判の強い米国の国柄も考えるべきだろう。

 なんでも共有できるグヌーテラを,なにに使うのか。音楽や動画などに使っている人からみると,児童ポルノに使われて,なんらかの規制が入るのはたまらん,という感じだろう。だが,進化し続けているグヌーテラは,そのうちスパイスターをブロックすることが予想される。利用者が何を望んでいるか,匿名を望んでいるのか,児童ポルノを望んでいるのか,ポルノなどない社会を望んでいるのか。まぁおおかた予想はつきそうだが(^_^;),それが,グヌーテラの進化の道筋となっていく。


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